毎年5月にフィールドを中心に研究している教員が3年生を野外に連れて行く
「野外調査法」という授業があります.地形・地質,植生,水生生物,水質など,
野外調査の技術の基礎を野外で実際に体験します.
今年は筑波山で1泊2日で行いました.
まずは第1日目.
本当は山登りするつもりだったのですが,悪天候のため,神社周辺で行いました.
これは「マルバクス」.ふつうのクスの木とちがって,葉が丸いです.
この木は筑波山神社と九州の太宰府天満宮にしかなく,ここの木は
タイプ標本になっています.毎年,お正月には筑波山神社に
お参りに行くのですが.こういう貴重な木があったとは知りませんでした.
着生植物と地衣類を観察しました.
へんてこな形ですね.
君が代にでてくる「さざれ石」.どこからか持ってきたものです.
鉱物の八田先生が解説しています.
筑波山の固有種の「ホシザキユキノシタ」.
普通のユキノシタとほんとうに違い種なのかどうか,
なぜ筑波山にしかないのかは,まだわかっていません.
「スダジイ」の巨木.今は花が咲いています.
典型的な常緑の広葉樹です.
駐車場で車座になって,お昼ごはんです.
「コナラ」と「アカマツ」の混交林です.
山の高いところをつくる岩石(はんれい岩)の巨礫.
山が崩れて,土石流となって,ふもとに堆積したもの.
斜面が緩く,水がしみ通りやすいので,
梅林になっています.
山の低いところをつくる岩石(花こう岩)の露頭.
ところどころに,大きな鉱物からなる脈(ペグマタイト)があります.
山の麓には低地と川,遠くに台地が見えます.
それをスケッチして,特徴を記録します.
これで本日の野外での作業は終わりです.
今夜は「ふれあいの里」にとまります.
まずは,一日の復習.
模造紙でポスターを作っています.
こんな感じで発表します.
意味深長な糟谷先生と小濱先生.
お楽しみのバーベキューです.
1日目の夜も更けていきました.
明日はいい天気になりますように・・・
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