<きのこプログラム>
環境危機管理学科きのこ研究室の糟谷大河です。7月16日(土),17日(日)に千葉科学大学マリーナキャンパスで,高校生向けの公開講座「きのこワンダーランド:自然界を支えるきのこのチカラ」が開催されました。16,17日ともに天候にも恵まれ,茨城県と千葉県から高校生や高校教員の皆さんが集まりました。
最初に,マリーナキャンパスの講義棟で,きのこに関する講義を行いました。
講義の後はバスで銚子市内の君ヶ浜に移動し,マツやタブノキなどの樹木からなる海岸林で野生きのこの観察をしました。
見つけたきのこを手に取って観察しています。
1時間ほどの野外観察を行い,16,17日ともに15種類ほどのきのこが見つかりました。君ヶ浜の森林では,分解者としてのきのこの姿や,樹木と共生する菌根性のきのこなど,きのこの多様な形態や生態について観察することができました。
君ヶ浜で見つかったホウライタケ属のきのこ。マツの落ち葉を分解して生きています。
君ヶ浜から大学に戻り,昼休みの後は実験室できのこの標本作成や顕微鏡観察を行いました。
採集したきのこを用いて,実験室で形態観察の方法を学びます。
はじめに,きのこの肉眼的特徴の観察や,DNA解析用の試料の作成を体験しました。
DNA解析用の試料を作成しています。
続いて,顕微鏡観察を行いました。採集したきのこを用いてプレパラートを作成し,胞子や菌糸などのミクロな特徴を顕微鏡で観察することができました。
顕微鏡観察では,胞子や菌糸の多様な形態に驚きの声が上がりました。
今回の講座では,高校ではなかなか学ぶ機会がないきのこの多様性や,自然界を支えるきのこの生き方について紹介することができました。参加いただいた皆さんには,きのこワールドの不思議と魅力を,少しでも実感していただければうれしいです。
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