<学校・教育>地域との連携活動の紹介
環境危機管理学科きのこ研究室の糟谷大河です。銚子ジオパーク「親子で夏の自由研究ツアー」を,銚子市や銚子ジオパーク推進市民の会などと連携して実施しています。私は今年は7月26日,30日と8月6日の3回の講座を担当しています。
環境危機管理学科きのこ研究室の糟谷大河です。銚子ジオパーク「親子で夏の自由研究ツアー」を,銚子市や銚子ジオパーク推進市民の会などと連携して実施しています。私は今年は7月26日,30日と8月6日の3回の講座を担当しています。
小学生とその保護者向けの自然観察・野外活動の体験講座です。毎年,キャンセル待ちが出るほど人気がある夏休みの恒例行事です。
7月26日は君ヶ浜~海鹿島海水浴場周辺でビーチコーミング,30日は君ヶ浜と渡海神社できのこと植生の観察を実施しました。8月6日には海鹿島海水浴場周辺で,海藻の採集と海藻押し葉の作製を行います。
ビーチコーミングとは,海岸に打ち寄せられる漂着物を探して観察することです。銚子の海岸には,貝殻,ウニの殻,ヒトデ,カニ,エビなどの海岸生物,海藻,クルミなど陸上植物の種子,中国漁船のウキや外国製のペットボトルなど,様々な漂着物が流れ着きます。これらをバケツに拾って集めて,観察しました。
海岸に流れ着く漂着物を探します。一見,ごみ拾いのようですが,漂着物には様々なストーリーが詰まっており,奥深い宝探しにもなるのです。
中国製の飲料のボトルに,エボシガイが付着しているところを説明しています。エボシガイは漂着物にくっついて海洋を漂流しながら生活する貝類です。
ミミズガイの仲間が付着したカキの殻,コウイカの甲,バフンウニの殻などが集まりました。
海岸で思い思いに漂着物を採集した後は,銚子市青少年文化会館の実験室でスケッチをしたり,きれいに洗って標本作りをしたりしました。
採集した漂着物のスケッチをしたり,きれいに洗っているところです。
本日30日は,梅雨が明けて快晴の下で,まずは君ヶ浜で海浜植物の観察をしました。ネコノシタやハマゴウなどの植物の体のつくりを観察し,スケッチしました。
ハマゴウの観察をしています。背丈が低いですが樹木です。みんな興味津々です。
その後,君ヶ浜のマツ林や,渡海神社の照葉樹林できのこ探しなどをしました。渡海神社ではツクツクボウシに発生する冬虫夏草の一種,ツクツクボウシタケが見つかって盛り上がりました。
次回8月6日は海藻採集と海藻押し葉づくりです。夏休みはこのような子供向けの講座が目白押しです。子供たちには,普段の学校ではなかなか学ぶ機会がない,野外での自然の姿をこの機会にじっくりと見つめてほしいと思います。地域の子供たちに自然環境の様々なストーリーを伝えることも,私たちの一つの役割だと考えています。